あらすじ
郊外に建つ古い借家。植物が鬱蒼と生い茂るこの家には、人生に行き詰まり、逃げてきた人ばかりが住み着く。
年上の常連客との不倫との果て、駆け落ちした飲み屋の雇われママ。
信者の死体を遺棄した罪で、公安に追われる新興宗教の元教祖。
――安息を手に入れたはずの住人たちはやがて、奥底に沈む自身の心の澱を覗き込むことになる。
傷ついた人々が、再び自分の足で歩きだすまでを描く連作短編集。
いろんなことから逃げてきた身としては優しい終わりだなと思いました。
この文章を書きたかったのかなというほど、ある文章だけが強烈に印象に残るのは
自分が逃げてきた側の人間だからかもしれません。
逃げずに済むなら、頑張れるなら、私だって頑張りたかった。
でも、頑張れなかったという後ろめたさ。
それでもこんな自分のまま、生きていかなければいけないという生きづらさ。
逃げ続けた先に、私もいつかこの家に辿り着くのかもしれない。
そしてあの言葉をもらったときには声を出して泣いてしまうかもしれない。
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