白川三兎さんの私を知らないでを読みました。
一気読みしたいレベルの本でしたが
我慢して大事に大事に読み進めました。
ラスト3章くらいは続きが気になって
我慢できなくて
一気読みしてしまいました。
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あらすじ↓
中2の夏の終わり、
転校生の「僕」は不思議な少女と出会った。
誰よりも美しい彼女は、
なぜか「キヨコ」と呼ばれて
クラス中から無視されている。
「僕」はキヨコの存在が気になり、
あとを尾行するが・・・・・・・
少年時代のひたむきな想いと、
ままならない「僕」の現在。
そして、向日葵のように強く
しなやかな少女が、
心に抱えた秘密とは――。
メフィスト賞受賞の著者による書き下ろし。
心に刺さる、青春の物語。
途中の展開は割と読めるかなと思うのですが
最後、そういう解決方法!?という
予想外の結末でした。
たしかにそういう方法もあるのか、という感じ。
ほとんどの人がなにかしらお家問題を
抱えていると思いますが
自分が「キヨコ」だったら
こんなに強くいられただろうかと思います。
普通からはかけ離れた生活環境。
せめて高校生までは
中学生らしく、高校生らしく過ごせる
家庭環境であってほしいですよね。
子どもの幸せのために
大人も幸せでいないといけないと
思うのですよ、政治家の皆さん。
お金ください。
お金で買えない幸せもあるけど
お金で不幸を回避できることも多いですから。
キヨコのお金への向き合い方は
先日読んだ三千円の使いかたと
通ずるものがありました。
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小説の中で好きな部分を1つ抜粋↓
「俺が優しくしたい人にだけ目一杯優しくする。
思いっ切りえこ贔屓だから二割増しの
百二十パーセントで優しくできるんだ。
めったやたらに振り撒くよりは
効率よく優しさを使って、
俺の大事な人たちを少しでも幸せにしたい」P308
人と接する仕事をしていると
平等に優しくできないことに
罪悪感を覚えたりしてしまいますが
こっちだって心があるから
嫌な感じの人には優しくできないよな、と。
そういう人には最低限のマナーで
失礼がなければいいかな、どうですかね。
この小説を読んで
私のお気に入りのポルノグラフィティの曲、
カルマの坂を思い出しました↓
『人は皆平等などと
どこのペテン師のセリフだか
知らないけど』
いい小説に出会えると
毎回嬉しい気持ちになります。
今回は白川三兎さんの私を知らないでを読んだことについて書きました。
ではまた!
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